【平家物語(巻一)】 | 「祇園精舎」(ぎおんしょうじゃ) 2000.6.21作成 7/1 Update | ||
![]() シャラの花 (写真:庵主 2000.6.20) 次の日には、花が散って しまいました。 |
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 (ぎおんしょうじゃのかねのこえ、しょぎょうむじょうのひびきあり。) 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す。 (しゃらそうじゅのはなのいろ、じょうしゃひっすいのことわりをあらわす。) 驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。 (おごれるものひさしからず、ただはるのよのゆめのごとし。) 猛き人も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。 (たけきひともついにはほろびぬ、ひとへにかぜのまえのちりにおなじ。)
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さら‐そうじゅ【娑羅双樹】
さらそうじゅ(‥サウジュ)【娑羅双樹】
1 フタバガキ科の常緑高木。インド北部原産で、日本では温室で栽培される。幹は高さ三〇メートルに達する。葉は互生し有柄の卵状楕円形で先はとがり長さ一五〜二五センチメートル。葉柄の基部には托葉がある。葉腋に径約二センチメートルの淡黄色の五弁花を円錐状に多数集めてつける。果実には長さ五センチメートルぐらいの、萼が生長した翼が五枚ある。材は堅く、くさりにくく、インドの代表的有用材で、建築材、枕木、橋梁、カヌーなどに用いる。樹脂はサール‐ダンマーといい、ワニスや硬膏の原料になる。釈迦が入滅した場所の四方に、この木が二本ずつ植えられていたという伝説からこの名がある。しゃらそうじゅ。さらのき。さらじゅ。しゃらじゅ。
2 「なつつばき(夏椿)」の異名。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban
(Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館
1988
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