【ま】

曲名 解        説
「松の寿」
2001.1.13up
在原勾当 作曲  (古曲)
 『千歳経(ふ)(千年も経過した=年月の永い)、松の寿(松の寿命)緑なる(年月がたっても緑である)。
  苔は蒸すとも(苔が生えても)色変へぬ。
  操
(みさお)すぐなる(節操が真っ直ぐな)若竹や(若竹は、すくすくと真っ直ぐにのびる)、 
  雪の重みは未だ知らず。(若竹なので冬の経験がなく雪の重みも知らない)
  知らぬ(しらぬひ
(白縫い)に掛ける、しらぬひは筑紫の枕詞)筑紫(今の福岡県)へ行く梅も(飛び梅をいう)
  昔生まれは浪速津(今の大阪の港)に、冬籠もりして咲くうちに(冬の寒さに耐え春に咲く)
  鶯の来て春を告げ。
  (手事)
  花の鏡となる水に(花の咲いた姿を映す水鏡)、亀ぞ浮かびて君が代を(あなたの寿命)
  久しかれとぞ祈り舞ふ。  鶴も群れいて遊ぶなり。 』


この曲は、文政(1818〜1830)頃の作曲で、箏の手付けは、西山徳茂都・米川琴翁などによるものがある。
(前歌−手事−中ちらし−本ちらし−後歌)という構成の京風手事物。松竹梅・鶴亀などのおめでたい歌詞の
御祝儀曲で、「知らぬ筑紫へ行く梅・・・」の部分は、菅原道真を慕って京から筑紫へ飛んだ「飛び梅」の故事
によるものである。




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